후리가나로 읽는 일본 고전
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おうまじるしはいしゃく
御馬印拝借
山本 周五郎
山本 周五郎의 御馬印拝借(おうまじるしはいしゃく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,483자 · 43화면
「これはどうだ、夢じゃないのか」「御馬印だ、夢じゃない御旗もと御本陣の馬印だ、……」まだ明けきらぬ早暁の砦に、時ならぬ叫びごえが起り兵たちがとびだして来た、塁壁の上には家康本陣の大馬印が立ち、それを護るように榊原の赤地九燿星、酒井の紺地四つ目、水野の黒地に通宝銭と、三部将の馬印差物が堂々と並んでいる、みんな眼をみはり、あっけにとられてふり仰いだ、……どうしたことだ、誰も彼も自分の眼を疑った。しかし敵の驚愕はそんな程度のものではなかったらしい、朝の光りが菩提山の砦をくっきりと描きだしたとき、突風でも吹きわたるように敵陣の上に遽しい動揺があらわれ、まるでたぐり込まれるようなかたちで銃隊が火蓋を切った。
かくて敵の銃射によって決戦の幕はあがった、一旬のあいだ兵と武器弾薬を集結していた甲斐勢は、山上に徳川本軍ありとみて全陣地に伝令をとばし、うしろ備えをも挙げて総攻めの体勢をとった。源七郎はこれをしずかに視ていた、戦はかれの計った方向へ傾いてきている、はじめ掛川を出るときから、……先手組の寡数で敵の兵力をひきつけるにはこれが考えられる