후리가나로 읽는 일본 고전
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ごちそうのはなし
御馳走の話
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 御馳走の話(ごちそうのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,746자 · 6화면
といわれているものは、ほとんど全部、生鮮食品であって、しかも極めて鮮度の高いものである。蝦の刺身、鰻、スッポンなどが、その極端な例で、みな生きているものを料理しなければならない。
これはずいぶん贅沢な話である。こういう材料を、生かしたまま運び、客の注文があって初めて料理するというのは、たいへんな人手を要する話である。生きもの相手の場合は、手をあけて待つ時間が多く、それも勿論人手の中に計算しなければならない。要するに、御馳走の度は、それに要する人手の量に比例するものらしい。
昔の正月の御馳走は、材料は保存食品であったが、料理に少しばかり手をかけた。それで御馳走であったわけであるが、現在の都市生活での、鮮度の高い材料による料理にくらべたら、人手の量は問題にならない。
アメリカの食い物が不味いという話は、もう今では誰でも知っている。ほとんど全食品が罐詰と冷凍または冷蔵による保存食品になっている。そして大量生産によって、人手をうんと省いてあるので、もとの材料は上等であるが、御馳走にはならないのである。
もっとも不味いというのは、少し贅沢な話であって、蛋白質の味に過ぎなくても、国民の大多数の人間が、毎日肉を食えることは、よいことである。