후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
びしょう
微笑
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 微笑(びしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,995자 · 43화면
彼はクッションの上に横向きに腰掛けて、頭をふらふらさしながら眼を閉じていた。
その夜、私達はどちらからいい出したともなくまたカフェーに寄った。そして麦酒を飲んだ。それから次のような約束をした。これからは初対面の者にでも必ず一人にだけは話しかけてみること、ただ一言だけでも話をすればそれでいいこと。
私達は少し酔っていた。そして心の底には淡い憤懣の情を感じていた。何故だか分らないが、かの酔っ払いの職人が何かを私達のうちに投げ込んでいったのは事実だった。
その後は、愉快な火曜と金曜とが続いた。私と村瀬とはいつもS――駅内に待ち合して、それから電車が来る間に、最も近づき易そうな人に言葉をかけた。「寒いですね」とか、「随分待たせますね」とか、それだけの言葉をかけると、いつも短い返事は返された。そして初めの失敗にこりて、大抵はそれだけで満足した。けれど向うの調子が多少柔かだと、個人的の問題はさけて時の天気模様だの社会的出来事だのについて簡短な話をすると、向うも簡短な返事をしてくれた。電車がすぐに来て誰にも話しかける時間がない時などは、淡い失望をさえ覚えた。そして私達は、上野駅から公園前までその夜の結果を語り合っては笑った。