일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

こころのかわ

心の河

宮本 百合子

宮本 百合子의 心の河(こころのかわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,442자 · 37화면

아오조라 문고

それから間もない或る日のことであった。

さよは、良人と良人の友人と三人で晩餐の卓子についていた。彼女の隣りに良人が座った。彼女の真向には友人が。そして、箸をとりあげて暫くすると、保夫は、

「う? う? う?」

と口の裡で言葉にならない音を出しながら、何か訊くように彼女の方に顔を向けた。

さよは、良人の顔を見返したが、すぐ答えた。

「ああもういいの、すぐあがって――」

彼女は、保夫の箸の先が小鉢の浸しものに触れているので、何心なく猿の合図のような「う? う? う?」を、「これに、したじがかかっているのか」と翻訳して聞いたのであった。

友人は、ナスタアシウムの花越しに二人を見較べた。

「何だね、どうしたの?」

保夫の説明でいきさつが判ると、彼は、

「ふうむ」

とやや大仰に感服した。

「さすがに夫婦は違うな。僕はいくら考えようとしても、まるで見当がつかなかったよ。……ふうむ、うまい工合に行くもんだなあ」

さよは何とも云わずに微笑した。友人は独身者であった。ひやかしとも愛素とも羨しがりともとれる言葉にどう返事してよいか解らなかったし「うまい工合に行くもんだなあ」という感歎詞は、悪意のないことは明瞭であったが、彼女に自分の心がまるで試験された電熱器にでもなったような淋しさを与えた。