후리가나로 읽는 일본 고전
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「しんりしけん」じょ
心理試験
小酒井 不木
小酒井 不木의 心理試験(「しんりしけん」じょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,338자 · 197화면
しかしヂュパン自身は、却って他人から親しまれることを欲していないようである。すべて、異常に知力の発達した人は、俗人の相手になることを頗る嫌う。ヂュパンは夜でなくては散歩に出ない。又、家に居るときは、窓に鎧戸を下して、人工的の光の中で瞑想思考する癖がある。人間を厭うばかりでなく、太陽の光をさえ避けようとしている。ヂュパンばかりでなく、シャーロック・ホームズも同じような性質を持っていて何となく人を寄せつけまいとする態度が明かに見られる。が、私は、それだからヂュパンやホームズが嫌であるというのではない。どちらかというと私はそういう人間が好きであって、むしろ、彼等に近づき得ないのが悲しいといった方が適当かも知れない。
二
ヂュパンやホームズが、近づき難い人間であるに反して、瑞典の作家ドウーゼの創造した素人探偵レオ・カリングは、いかにもなつかしみを感ぜしめる人物である。彼は永久に書生肌の抜け切らぬ男である。そうして彼は読者のすべてを自分の親友としなければ気が済まぬといったような男である。ドウーゼの小説を読んでいると読者はカリングと一しょに仕事をしている気になり、ややもすると、カリングと同じ程度に事件を解決することが出来そうに思われて来る。