후리가나로 읽는 일본 고전
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ただなおきょうぎょうじょうき
忠直卿行状記
菊池 寛
菊池 寛의 忠直卿行状記(ただなおきょうぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,602자 · 47화면
紅軍は、昨日よりもさらに旗色が悪かった。大将の忠直卿が出られた時には、白軍には大将、副将をはじめ、六人の不戦者があった。
見物の家中の者どもが不思議に思うほど、忠直卿は興奮していた。タンポの付いた大身の槍を、熱に浮された男のようにみだりに打ち振った。最初の二人は腫れ物にでも触るように、恟々として立ち向った。が、主君の激しい槍先にたちまちに突き竦められて平伏してしまう。次の二人も、主君の凄まじい気配に怖じ恐れて、ただ型ばかりに槍を振っただけであった。
五人目に現れたのは、大島左太夫であった。彼は今日の忠直卿の常軌を逸したとも思われる振舞いについて、微かながら杞憂を懐く一人であった。無論、彼は自分の主君が、自分たちの昨夜の立話を立聞きした当の本人であろうとは、夢にも思っていなかった。が、昨夜、夜更けの庭に耳にした咳払の主が、主君に自分たちを讒したのではあるまいかという微かな懸念は持っていた。彼は常よりも更に粛然として、主君の前に頭を下げた。
「左太夫か!」と、忠直卿はある落ち着きを、示そうと努めたらしいが、その声は妙に上ずっていた。
「左太夫! 槍といい剣といい、正真の腕前は真槍真剣でなければ分からない! タンポの付いた稽古槍の仕合は、所詮は偽りの仕合じゃ。