후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おもいだすかずかず
思い出すかずかず
宮本 百合子
宮本 百合子의 思い出すかずかず(おもいだすかずかず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,924자 · 10화면
十分か十五分、級の違う他の子供と一緒に傍のトタン塀によりかかったり、門の中を覗いたり、地面に踞んだりして、小使が出て来るのを待っている。外から小使部屋が見えたように思う。その時分、小使は、特に朝、権威をもって楽しそうに見えた。三四人、彼方此方歩いて用事をしたり、笑ったり、時々自分達の方を見ながら、煙草をふかして、煙管を掌の上ではたいたりしている。扉の傍に潜り門がついていて、先生は、一せいに生徒のお辞儀を受けながら、やや急いで、そこから内に入って行かれる。一生懸命目をつけて、左手の事務室の傍の入口の方を見る。恐らく小さい喧嘩も起ったことがあろうし、私は私で、大人ででもあるかのように鹿爪らしい顔付をしていたことだろうが、隔った眼から眺め下すと、一様に愛らしく感じられる。
入れもしないのに早く来て、それを誇りに思う心持も微笑まれるし、暑かろうが寒かろうが、小門から出入する気などは毛頭起さず、ひたすら、小使が閂を抜いてさっと大門を打ち開くのを今か今かと、群れて待ち焦れている心持は、顧みて今、始めていとしさが分る。
いよいよ時間が来、小使の一人が、ぱらりと手拭でも肩にかけながら此方に向って出て来ると、私共は亢奮し、犇き合って扉の際まで詰めよせるのが常であった。