일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せいかくひはんのもんだい

性格批判の問題

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 性格批判の問題(せいかくひはんのもんだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,808자 · 16화면

아오조라 문고

話し方を異にするのは、主体のない事実だけを持出すのではなくて、主体に事実を従属させること、主体のために事実が歪曲されることに外ならない。なお云えば、歪曲した事実こそ、本当の事実である。

*

主体のための事実の歪曲、否、歪曲した事実しか存在しないということは、作家の立場から云えば、一見矛盾のようであるけれども、一人称の否定と三人称の肯定とを強要する。勿論これは創作態度についての比喩的な言葉である。も少し敷衍すれば、一人称に固執する時には、主体が没却されて、歪曲しない事実が現われてき、三人称の態度を守る時に初めて、歪曲した事実の見通しがついて、主体が生き上ってくる。

こう云ってくると甚だ詭弁のように聞えるかも知れないが、例えば――私はこの一文のなかで作品評をやる意志は毫もなく、ただ説明の便宜上手近な作品を例にとるまでであるが――藤森成吉氏の「移民」をみるとよく分る。この作には、アメリカへ出稼ぎに行ってる山田という男の浮沈が書かれているけれども、実は、山田という人物は居ても居なくてもどうでもよろしい。ただ、アメリカに於ける日本移民の経済状態だけが、その労働状態と搾取被搾取との関係だけが、問題なのである。