일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あやしのやかた

怪しの館 短編

国枝 史郎

国枝 史郎의 怪しの館 短編(あやしのやかた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,915자 · 165화면

아오조라 문고

難波江のあしのさはりは繁くともなほ世のために身をつくしてむ

こういう和歌でございます。上は御大老井伊直弼様の圧迫、下は捕吏だの船夫などの迫害、ほんとにご上人様のご一生は、さわりだらけでございました。

さてわたしたちを乗せた小倉船は、八昼夜を海上についやしまして、事なく下関へ着きましたので、とりあえず薩摩の定宿の、三浦屋というのへ投じました。十月一日の午後のことでございます。その翌日でありましたが、「藩の事情を探らねばならぬ」と、このように吉之助様は仰せられ、薩摩へ向かってご発足なされました。それから幾日か経ちました時に、俊斎様はご上人様を連れられ、竹崎の地へおいでになり、同志の白石正一郎様のお家に、しばらくご滞在なさいましたが、さらに博多に移りまして、藤井良節様という勤王家のお屋敷へ、お隠匿いなさいましてございます。そうしてご自身におかれましては、吉之助様のご返辞の遅いのを案じて、薩摩へ帰って行かれました。

どうでしょうこの頃になりますると、ご上人様追捕の幕府の手が、いよいよ厳しくなりまして、行くところに捕吏らしい者の姿が、充ち充ちておるというありさまであり、その人相書も各地に廻されていて、これを捕えて申し出る者には、恩賞は望みに任すとまでの布令が、発布されておるというありさまなのでございます。