일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おんをかえすはなし

恩を返す話

菊池 寛

菊池 寛의 恩を返す話(おんをかえすはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,018자 · 19화면

아오조라 문고

国老たちの協議の末、藩中の精鋭四千を川尻に出して封境防備の任に当らしめることになった。

わが神山甚兵衛も、この人数のうちに加わっていた。成年を越したばかりの若武者であったが、兵法の上手である上に、銅色を帯びた双の腕には、強い力が溢れている。

国境を守って、松倉家からの注進を聞きながら、脾肉の嘆を洩しているうちに、十余日が経った。いよいよ十二月八日、上使板倉内膳正が到着した。細川勢は、抑えに抑えた河水が堤を決したように、天草領へ雪崩れ入った。が、しかし一揆らが唯一の命脈と頼む原城は、要害無双の地であった。搦手は、天草灘の波濤が城壁の根を洗っている上に、大手には多くの丘陵が起伏して、その間に、泥深い沼沢が散在した。

板倉内膳正は、十二月十日の城攻めに、手痛き一揆の逆襲を受けて以来、力攻めを捨てて、兵糧攻めを企てた。が、それも、長くは続かなかった。十二月二十八日、江府から松平豆州が上使として下向したという情報に接すると、内膳正は烈火のごとく怒って、原城の城壁に、自分の身体と手兵とを擲げ付けようと決心した。

細川家の陣中へも、総攻めの布告が来た。しかし翌二十九日は、冬には希な大雨が降り続いて、沼池の水が溢れた。