후리가나로 읽는 일본 고전
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おんをかえすはなし
恩を返す話
菊池 寛
菊池 寛의 恩を返す話(おんをかえすはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,018자 · 19화면
彼は困ったことになったと考えた。どうして一刀の下に斬り殺さなかったかを、悔んだ。自分の兜の良いのと、敵の刀の切れ味の鈍いのが恨まれた。
彼は、惣八郎から恩を着ることを欲しなかったのである。彼が昏倒した時に、もし意識が残っていて、そのまま殺されるのが良いか、惣八郎に助けられるのが良いかと尋ねられたら、彼は即座に死の方を選んだであろう。
甚兵衛と惣八郎とは、犬猿もただならぬ仲というのではなかった。しかし、甚兵衛は、惣八郎がなんとなく嫌であった。磊落な甚兵衛には、つんと取り澄ました惣八郎が気に入らなかった。その上、甚兵衛が惣八郎に含んでいることが一つある。それはほかでもない惣八郎と甚兵衛とは、兵法の同門であった。三年前、産土神の奉納仕合に、甚兵衛と惣八郎は顔が合った。その時に甚兵衛は敗れたが、それ以来、甚兵衛はその敗戦を償うため、身を砕いて稽古をした。そして、惣八郎と今一度の手合せを願っている。ところが惣八郎はいろいろな口実で、それを避けた。「惣八どのと甚兵衛どのとは、腕前においていずれが上じゃ」などいう懸案が同門の間に、提出せられるたびに、惣八郎は「われらがごとき」