후리가나로 읽는 일본 고전
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あくじゅうへん
悪獣篇
泉 鏡花
泉 鏡花의 悪獣篇(あくじゅうへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,715자 · 73화면
も高かるべきを思い、白泡のずぶずぶと、濡土に呟く蟹の、やがてさらさらと穂に攀じて、鋏に月を招くやなど、茫然として視めたのであった。
蘆の中に路があって、さらさらと葉ずれの音、葦簀の外へまた一人、黒い衣の嫗が出て来た。
茶色の帯を前結び、肩の幅広く、身もやや肥えて、髪はまだ黒かったが、薄さは条を揃えたばかり。生際が抜け上って頭の半ばから引詰めた、ぼんのくどにて小さなおばこに、櫂の形の笄さした、片頬痩せて、片頬肥く、目も鼻も口も頤も、いびつ形に曲んだが、肩も横に、胸も横に、腰骨のあたりも横に、だるそうに手を組んだ、これで釣合いを取るのであろう。ただそのままでは根から崩れて、海の方へ横倒れにならねばならぬ。
肩と首とで、うそうそと、斜めに小屋を差覗いて、
「ござるかいの、お婆さん。」
と、片頬夕日に眩しそう、ふくれた片頬は色の悪さ、蒼ざめて藍のよう、銀色のどろりとした目、瞬をしながら呼んだ。
駄菓子の箱を並べた台の、陰に入って踞んで居た、此方の嫗が顔を出して、
「主か。やれもやれも、お達者でござるわや。」
と、ぬいと起つと、その紅糸の目が動く。
十