후리가나로 읽는 일본 고전
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あくじゅうへん
悪獣篇
泉 鏡花
泉 鏡花의 悪獣篇(あくじゅうへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,715자 · 73화면
「夫人、どうしても、貴女、怪い獣に……という、疑は解けんですか。」
「はい、お恥かしゅう存じます。」と手を支いて、誰にか詫び入る、そのいじらしさ。
眼を閉じたが、しばらくして、
「恐るべきです、恐るべきだ。夢現の貴女には、悪獣の体に見えましたでありましょう。私の心は獣でした。夫人、懺悔をします。廉平が白状するです。貴女に恥辱を被らしたものは、四脚の獣ではない、獣のような人間じゃ。
私です。
鳥山廉平一生の迷いじゃ、許して下さい。」と、その襯衣ばかりの頸を垂れた。
夫人はハッと顔を上げて、手をつきざまに右視左瞻つつ、背に乱れた千筋の黒髪、解くべき術もないのであった。
「許して下さい。お宅へ参って、朝夕、貴女に接したのが因果です。賢君に対して殆んど献身的に尽したのは、やがて、これ、貴女に生命を捧げていたのです。
未だ四十という年にもならんで、御存じの通り、私は、色気もなく、慾気もなく、見得もなく、およそ出世間的に超然として、何か、未来の霊光を認めておるような男であったのを御存じでしょう。
なかなか以て、未来の霊光ではなく、貴女のその美しいお姿じゃった。
けれども、到底尋常では望みのかなわぬことを悟ったですから、こんど当地の別荘をおなごりに、貴女のお傍を離れるに就いて、非常な手段を用いたですよ。