일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひがんについて

悲願に就て

坂口 安吾

坂口 安吾의 悲願に就て(ひがんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,329자 · 17화면

아오조라 문고

。どんな架空な物語を書いても、作者が空想の中に生きていれば文句はない。そのとき空想は立派に作者の生活でありうる。ところがこの作品の空想の中には作者が呼吸していない。この物語の始めの方で、雲吉が沙漠の散歩から帰ってきて部屋へはいると、着物や髪の毛の中から沙漠の砂がパラパラとこぼれてくるというあたりは却々気の利いた精密さで、全篇の空想の中に作者が常にこれくらい快適に浸りきっていたならこの空想も救われたのである。だがこのほかの部分では全く空想の中に作者が浸っていないのだ。最後に空想がどうやら現実へからみついてきて作者は自己を語りはじめているのだが、この自己弁解が又極めて世俗的な鬱憤をはらしているにすぎないのはひどすぎる。

川端康成氏の「浅草祭」。この月の分は「悲願維明」と「元日のシャツ」の二つの小品で後者の方は未完。中に「彼はなにか自らの白い肌に追はれるもののやうに、悲願を抱いて、浅草をさまよつてゐたのだ」という一節がある。これをとりだしてどうと云うのではないが、この中に極めて漠然と使われている悲願という言葉、この言葉が私には面白かった。すくなくともこの作者はある漠然としたものではあるが甚だ根強くのっぴきならぬ生の哀愁にかられている。