후리가나로 읽는 일본 고전
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せきべつ
惜別
太宰 治의 惜別(せきべつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,984자 · 178화면
私は顔をきつくそむけて、もっぱら松島の風光を愛で楽しむような振りをしていたが、どうも、その秀才らしい生徒が気になって、芭蕉の所謂、「島々の数を尽して欹つものは天を指し、伏すものは波にはらばう、あるは二重にかさなり三重にたたみて、左にわかれ、右に連る。負えるあり、抱けるあり、児孫を愛するが如し。松のみどり濃やかに、枝葉汐風に吹きたわめて、屈曲おのずからためたる如し。そのけしき然として美人の顔を粧う。ちはやぶる神の昔、大山つみのなせるわざにや。造化の天工、いずれの人か筆を揮い詞を尽さん、云々。」の絶景も、甚だ落ちつかぬ心地で眺め、船が雄島の岸に着くやいなや誰よりも先に砂浜に飛び降り、逃げるが如くすたこら山の方へ歩いて行って、やっとひとりになってほっとした。寛政年間、東西遊記を上梓して著名な医師、橘南谿の松島紀行に拠れば、「松島にあそぶ人は是非ともに舟行すべき事なり、また富山に登るべき事なり」とあるので、その頃すでに松島へ到るには汽車の便などもあったのに、わざわざ塩釜まで歩いて行って、そこから遊覧船に乗り込んでみたのであるが、私とそっくりの新しい制服制帽の、しかも私より遥かに優秀らしい生徒が乗り合わせていたので、にわかに興が醒めて、洞庭西湖を恥じざる扶桑第一の好風も、何が何やら、ただ海と島と松と、それだけのもの