후리가나로 읽는 일본 고전
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さんじのあと
惨事のあと
素木 しづ
素木 しづ의 惨事のあと(さんじのあと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,258자 · 23화면
――そして不幸にも彼の眼は土間の片隅に置いてあった、短い手斧の先に吸いつけられた。彼はそれを取るより早く振りあげた。万吉はもうその時発狂していた。
急にかぶさって来た、重苦しく恐ろしい凄い憤怒の情の為めに、万吉は立上って何物にかぶつかって砕けてたおれなければならなかった。嫁さんは飛び下りて庭に走った。が、万吉の速度に敵すべくもない。彼の振りかざした斧は嫁さんの右の肩の上に落ちた。嫁さんは悲鳴の下にそこに倒れた。その声に驚いて近所で遊んでいた子守は、子供を負ったまゝ走って来た。寝ていた老人も起きて出た。万吉は猛獣のように、一人の老人と子供を負った子守女とを追いまわして、十二三間はなれた畑の中で、すべてを斃してしまった。
万吉は、そのまゝ斧を投げすてゝ、この新開地の裏道から川にそうて逃げた。
翌朝はやく警察の役人と、検死が来た、そして楯井さんは、兎に角死体を丁寧に棺に納めて、延徳寺のお寺さんの来るのを待った。楯井さんは、ぼんやりしてしまっていた。
嫁さんは、延徳寺の熱心な檀家の一人であった、そして彼女はいつも口ぐせのように、一度は延徳寺にお詣りをしたい/\と言っていたこと等を思出した。