후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆかいなはなし
愉快な話
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 愉快な話(ゆかいなはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,945자 · 6화면
塀が高くて、その婦人の背が低かったのだ。」
そして結局、其日脱走しなかったのは幸運となり、其後、ヴァイオリンの音にかえて、コントスキーの昂奮的な舞踏曲を相図に、彼は脱走し了せたのである。この恐ろしい脱走計画に、赤い玩具の風船は愉快な思いつきである。アナーキズムの主導者となったクロポトキンにふさわしい話だ。それはボルシェヴィズム的ではなく、どこまでもアナーキズム的だ。ボルシェヴィズムは陰鬱だが、アナーキズムは朗かである。
頭の禿は、玩具の風船と同じくらいの愛嬌的なものだが、場合によってはひどく不愛嬌になる。或る洒落男が、齢四十歳やそこいらで、頭の真中に銅貨大の禿が出来た。頭髪で隠しても、変にすいて目立つ。いろいろ苦心したあげく、毎日キルク炭を塗るのも厄介なところから、思いきって禿のところに墨で刺青をした。それで当分は安心だったが、やがて、禿が次第に大きくなっていった。刺青はもとの大きさだ。遂には大きな禿の真中に、銅貨大の黒い刺青だけが残った。――話もこうなると、愉快を通りこして悲惨だ。寧ろ禿げざるに如かず。然し禿は世に存在する。
禿と同様に病気も存在する。