후리가나로 읽는 일본 고전
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あいのごとく
愛のごとく
山川 方夫
山川 方夫의 愛のごとく(あいのごとく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,908자 · 210화면
――とにかく、それは済んだことだ。済ませたはずのことだ。「すべては巧く行くはずになっていたんだ。自殺は、そんなあいつの、あいつひとりの、いわばわがままの結果だろう。……」彼は、ただ、しずかに真理子が傷から回復するのを待っていたのだ。処理はすんだ。他にぼくにどんなことができるだろう。あとは彼には手のとどかない彼女ひとりの内部でなにかが消え、なにかが過ぎて行くのを、彼としてはじっと手を拱いて待つよりほかはなかったのだ。
佐藤の言葉がよみがえった。「お前にはほんとうのやさしさがなかったんだ」やさしさ……しかし、そこで私の思考は反転した。進はでも、ほかにどんな態度をとることができただろう? 私は、はじめて進への同情を意識していた。その場合、彼と私とはちがう人間ではなかった。
偽善者。と私は心の奥でいった。ふたたび小田富子の顔がうかんでいた。――富子は泣き、どうしても私の別れたい理由がわからないといい、私が逃げるように背を向けても歩き出さなかった。夜で、私は次第に速足になり、しまいに駈けるように駅のホームを遠くへ走って行き、とうとう富子をそのホームにのこしたまま駅から出た。