일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あいのごとく

愛のごとく

山川 方夫

山川 方夫의 愛のごとく(あいのごとく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,908자 · 210화면

아오조라 문고

姉らしい八歳くらいの少女が、腕をあげてそれを招く。おどろくほど白い色の腕だった。外人の子供たちはそろって金いろの髪をしている。はしゃいで少年が地面を左右に走りまわる。

少年は紺の縞のシャツに半ズボンで、少女は白い服に真赤な肩掛けをしていた。背広の外人の紳士が部屋を出てきた。信二に笑顔でうなずいてみせると、紳士は庭に下りて、笹のかげでころびそうになった少年をうしろから助けおこし、腕に抱いた。少女がなにかをいい、裸の梢をふるわせている銀杏の方を指さす。少女はその方に走り出した。影が落ちる。少年を抱いた紳士はかがんでその影を拾い、右の腕に持った。影とみえたものは赤い肩掛けだった。紳士は少女を追って池の向う側へと走った。

信二は立ち上った。日射しが柔かくおとろえてきていた。門に足を向けて、彼は自分がいま、まったくすることをもっていないのに気づいた。新しいアルバイトを探さなくちゃあ、と彼は思った。つややかな赤い実を飾っている灌木の前を抜けて、彼は歩いて行った。

兄たちの楽団は茅ヶ崎に行くのをやめ、相かわらず横浜のキャバレエを根城にして、立川、朝霞や、麻布の騎兵旅団などをまわっていた。