일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あいのごとく

愛のごとく

山川 方夫

山川 方夫의 愛のごとく(あいのごとく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,908자 · 210화면

아오조라 문고

そして私は、毎週正確に金曜から日曜までを下宿での日に宛て、月曜の朝、かならず六本ずつの原稿を律儀に渡しつづけた。一度も遅らせたことがなかった。

一般での評判は知らなかったが、プロダクションからは好評をつたえてきた。なによりも私が「約束を守り、口を出さない」のがよかったのだろう。まだ連載が終っていないというのに、その後も引きつづいて他の作品を脚色してくれ、と頼みにきた。私は、そのときになるまで約束はできないと答えた。もっと有利な条件の別口もあったからだ。が、とにかく生活は一応の安定を保っていた。ふしぎに小遣が足りなくなると三十分とか一時間の仕事や脚色やが飛びこみ、私はその原稿もかならず下宿で仕上げることにしていた。そして、ときどきなにかに渇えたような激しさで、ノートを細かな字で埋めた。誰に見せるためでもなく、自分の一種の生理的欲求のつもりで、だから私は自分ではこれも「ノイローゼ」の一つのあらわれだと思っていた。これは家でも書いた。

女ばかりの家族というものは、骨のない生肉の塊りのようなものだ、と思う。どこへでも投げつければ――たとえそれが壁だろうと――ぴしゃりとそこに貼りつき、そこでそれなりの生活を何事もなく営みはじめるのだ。