후리가나로 읽는 일본 고전
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あいしょへき
愛書癖
辰野 隆
辰野 隆의 愛書癖(あいしょへき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,404자 · 23화면
一七九〇年にカイヨーとデクロ合著『稀覯書に関する書籍学的、歴史的、批評的字典』というのが出ている。その本に書いてある分類に拠ると、相対的稀覯書というのは、前述の『フランス料理大全』の類で、時代を経るに従って漸次に稀になる書物である。が、絶対的稀覯書の方は、初から部数の限られたもので、一地方の歴史、土俗に関する書物や、好事家の手になる、主として趣味に関する書物である。此他に人巧的稀覯書と称す可きものがあるが、それは、自分独りが持っていると思った書物が、未だ他に在る事を知った場合に、それを買取って破毀して了うという方法で、実例もある。然しそうした癖は、既に愛書癖を一歩踏み出して、狂の部類に属するので、それは後に述べる事にする。大体に於ては、稀覯書たるの要件は、時代の古い事である。先ず今日、貴ばれるのは、印刷術発明後一四八〇年に至る幼年期の書籍で、之をインクナブラと呼んでいる。インクナブラとは、襁褓、むつきの意味だそうで、つまり赤ん坊時代、たれ流し時代の書物を指すと思えば間違いない。平たく云えば「おしめ本」とでも訳す可きだろう。あまり清潔な名ではないが、日本の浄瑠璃本にも、虱本なんていうのがあるから、おしめ本だって、そんなに遠慮する事はない。