후리가나로 읽는 일본 고전
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かんしょうしゅぎ
感傷主義
辰野 隆
辰野 隆의 感傷主義(かんしょうしゅぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,896자 · 8화면
斯くて、彼は女に常と変らぬ平かな語調で、芸術家の心理を説明した後、女を馬車に乗せてきれいに訣れた。彼は徐ろに家へ帰ると、部屋を閉め切って、卓に向い、その時たまたま記憶に甦って来た曾遊のスコットランドの風景を偲ぶ詩を二三行書くともなく書きとどめ、新刊の書物の数頁を読むともなく読み終ると、再び立上って、「いやに胸騒ぎがするな」と呟きながら、小机の抽斗から拳銃を取り出したが、傍のソファに悠然と腰を卸してから、胸に銃口を当てて引金を引いた。之がマキシミリヤンの最後であった。
この短篇の終りに、作者は数行の結びの句を添えた。それは、「この時以来、リュシエンヌは、常に黒ずくめの喪服を身に纏う理由を訊ねられると、彼女は陽気に、恋人達に答えるのであった。『でも、私には黒が似合うのですもの!』と。然し、その時、喪の扇は彼女の胸の上で、墓石に休らう黒胡蝶の翼のように慄えていた」という言葉である。
この美しい『感傷主義』という物語を僕は繰返して読んだ。而も読む度毎に新たに思い出される一つの事件がある。
X君が帝大仏蘭西文学科の学生となって、仏蘭西文学に親しむようになったのは、大正の終りか昭和の初め頃でもあったろうか。