후리가나로 읽는 일본 고전
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わがじんせいかん
我が人生観
坂口 安吾의 我が人生観(わがじんせいかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,326자 · 17화면
身の上相談の先生なら、そんなバカなことしてはいけません、と云って大そう叱りつけるに相違ない。至らざること甚しく、目のとどかざること、言語道断ではある。けれども「トマサンの一生」とはすこし、ちごう。すこし。実に、すこし。
近松もシェクスピアも、作中の主人公に絶大の同情をもっている。それは「トマサンの一生」と同じことだ。けれども、絶大の同情をよせる根源において、すこし、ちごう。作者と作中人物が一心同体の親友であることに変りはないが、トマサンと作者が現世の親友であるによってその作中に於ても親友であるのとはちがって、全人間への愛情と、全人間への肯定によって、作中に於て一心同体の親友なのである。トマさんの現世の友情によって、トマサンのカタキが作中のカタキであるようなことは、あり得ない。文学上の大傑作は「トマサンの一生」と同じように実に目のとどかない作品であるが、現世の人情に盲いて目がとどかないのではなくて、技法によって百千のかゆいところを黙殺しているだけの相違である。
しかし、現世は、コントンとして、多岐多端。なにも大文学者だけが文士でなければならぬという厳正にして面倒なところではあるまい。