후리가나로 읽는 일본 고전
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わがやのらくえん
我が家の楽園
久生 十蘭
久生 十蘭의 我が家の楽園(わがやのらくえん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 90,195자 · 175화면
をつくりあげた。パンヤのはみだした三つのソファと、肘掛けがグラグラになった雨染みのついた長椅子を、巧まぬ配置を見せてアト・ランダムに並べたところなどは、零落の気品にみちた、えもいわれぬながめであった。
賢夫人は、北の端の、附書院が化けた手頃な洋間に、五十雄君は、もと提灯部屋といっていたところを改造した、庭にむいた吸気室風のサン・ルームに、百々子は、五日の間、ワニ氏が潜伏していた、かの曰くつきの洋館の二階に……といったぐあいに、一家五人が、敵同士のように別れ別れに住むことになった。
こういう不可解な対立が、永遠につづけられるのかと思っていたが、百々子が心配することは、なにもなかった。陽のあるうちは、みな、ひっそりと自分の穴に隠れこんでいたが、夕方近くになると、邸の隅々から、一人ずつあらわれ出てきて、なんということもなく、広廊のならびの上段ノ間に集まった。
長いあいだ生活の友だったかの破れ七輪は、一旦は、輝くアメリカ式ケチンの調理台のうえにおさまったが、あえなくそこからひき戻され、渋谷のバラックの縁側にあたるくらいの場所に、うやむやのうちに腰を据えてしまった。