일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるかたきうちのはなし

或敵打の話

芥川 竜之介

芥川 竜之介의 或敵打の話(あるかたきうちのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,276자 · 19화면

아오조라 문고

甚太夫は枕に沈んだまま、買い薬を命に日を送った。しかし吐瀉は止まなかった。喜三郎はとうとう堪え兼ねて、一応医者の診脈を請うべく、ようやく病人を納得させた。そこで取りあえず旅籠の主人に、かかりつけの医者を迎えて貰った。主人はすぐに人を走らせて、近くに技を売っている、松木蘭袋と云う医者を呼びにやった。

蘭袋は向井霊蘭の門に学んだ、神方の名の高い人物であった。が、一方また豪傑肌の所もあって、日夜杯に親みながらさらに黄白を意としなかった。「天雲の上をかけるも谷水をわたるも鶴のつとめなりけり」――こう自ら歌ったほど、彼の薬を請うものは、上は一藩の老職から、下は露命も繋ぎ難い乞食非人にまで及んでいた。

蘭袋は甚太夫の脈をとって見るまでもなく、痢病と云う見立てを下した。しかしこの名医の薬を飲むようになってもやはり甚太夫の病は癒らなかった。喜三郎は看病の傍、ひたすら諸々の仏神に甚太夫の快方を祈願した。病人も夜長の枕元に薬を煮る煙を嗅ぎながら、多年の本望を遂げるまでは、どうかして生きていたいと念じていた。

秋は益深くなった。喜三郎は蘭袋の家へ薬を取りに行く途中、群を成した水鳥が、屡空を渡るのを見た。