후리가나로 읽는 일본 고전
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せんそういがくのおじょくにふれて
戦争医学の汚辱にふれて
平光 吾一
平光 吾一의 戦争医学の汚辱にふれて(せんそういがくのおじょくにふれて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,206자 · 24화면
小森軍医は佐藤大佐の部屋を出ると、日頃から懇意にしている佐竹外科病院へ自転車で駈けつけた。佐竹氏が後日語ったところによると、そこで小森は捕虜手術を佐竹氏と共同で行うことを依頼したという。いかに彼が慌てていたかがわかる。その時佐竹氏は小森の申出を断ったからよかったが、もし承諾していれば、この生体解剖事件は一町病院を舞台に展開することになったわけだ。
佐竹氏に断わられた小森は、途方にくれたが、そのうち彼は自分の恩師の姿が想い浮んだ。彼の足は九大に向い、彼の手は第一外科部長室のドアを開けた。石山教授に会うと小森は佐藤参謀からの命令と称して、医学実験に捕虜を使用することを伝達した。
陸軍嘱託として軍と密接な関係にある石山教授は、小森の言葉を頭から西部軍の至上命令と信じた。命令と信ずることによって、彼自身の位置と実力とに誇りを感じたのかも知れない。あるいは、この命令を受けることを軍嘱託の身として当然の義務と思ったのかも知れない。とにかく彼は承諾し、小森は安堵した。後に石山教授は当時アルコール中毒にかかっていて、正常な精神状態ではなかったと評する人もいたが、私はそうは思わない。