후리가나로 읽는 일본 고전
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せんそうろん
戦争論
坂口 安吾의 戦争論(せんそうろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,716자 · 22화면
地震国だから、地震は、天災だという。地震に倒れない建築をたてれば、すむことではないか。何が、天災であるか。こりることを知らず、それに対処する努力と工夫を知らず、昔のまゝに、ほッたらかしておけば、天災は当然じゃないか。天皇制、又、然り。これも、亦、天災であるか。あさまし、悲し。天災などとは、文化がない、という意味だ。進歩も、工夫も、向上も、努力も知らない、ということだ。日本人は勤勉だと云う。焼跡を直ちに片づけ、再び直ちに、地震につぶれて火事に燃える家をシシとして、うむことなく、建てる。そんなのは、蟻と同じ勤勉ではないか。人間は虫であっては、いけないのだ。虫の如くに勤勉などゝは、何たる悲しいことであろうか。
蟻は、こりることを知らないかも知れないが、人間は、こりることを知り、再び愚をくりかえさぬ努力と工夫がなければならぬ。
安易にして便利な法を発案するのは悪いことではないが、工夫と努力によって簡便安易な法を見出すのではなく、無策の故に、又、努力と工夫がいらないために、安易簡便を利するのは、悪事である。無策とは、無責任ということで、その責任に堪えざることであり、無策の徒が、責任ある地位をけがすことは、罪悪である。