일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せんそうろん

戦争論

坂口 安吾

坂口 安吾의 戦争論(せんそうろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,716자 · 22화면

아오조라 문고

私は、然し、家の制度の合理性を疑っているのである。

家の制度があるために、人間は非常にバカになり、時には蒙昧な動物にすらなり、しかもそれを人倫と称し、本能の美とよんでいる。自分の子供のためには犠牲になるが、人の子供のためには犠牲にならない。それを人情と称している。かゝる本能や、人情が、果して真実のものであろうか。

もとより、現実の家の制度の牢乎たる歴史の上では、本能も、人情も、ぬきがたい人間の実相の如く見えている。又、私が一人実験台にのぼってみたところで、数千年伝承してきた習性があって、一時にそれをどうすることができるものでもないだろう。

家の制度というものが、今日の社会の秩序を保たしめているが、又、そのために、今日の社会の秩序には、多くの不合理があり、蒙昧があり、正しい向上をはゞむものがあるのではないか。私はそれを疑るのだ。家は人間をゆがめていると私は思う。誰の子でもない、人間の子供。その正しさ、ひろさ、あたゝかさは、家の子供にはないものである。

人間は、家の制度を失うことによって、現在までの秩序は失うけれども、それ以上の秩序を、わがものとすると私は信じているのだ。