후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せんうんをかるじょかい
戦雲を駆る女怪
牧 逸馬
牧 逸馬의 戦雲を駆る女怪(せんうんをかるじょかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,866자 · 59화면
である。退っ引きならぬ証拠を作ろうとしたのだ。あとでわかる。
7
ベルギーにおけるドイツの占領地帯にはいり込んでいたフランス密偵部員の一人に、イグナチオ・ヴィテリオというイタリー人があった。最初に、この男の動静がくさいと気がついたのがパリーの第二号、洩れるべきはずのないことが、立派に洩れている。どうも変だ。それとなく眼を付けているとこのイグナチオ・ヴィテリオは、密偵仲間でいういわゆる「二重取引」というやつをやっていることが判明した。独軍にはドイツのスパイ、仏軍にはフランスのスパイ、二つの面を被って、おのおの両方に忠実なスパイを装い、右から左、左から右へ情報を提供する。間に立って、ひとりたんまり儲けていた。これではたまらない。なにもかも筒抜けだ。が、どっちにとっても、忠実なスパイには相違なかった。両方から報酬をもらう。金になるから、自然おおいに活動して、どっちにも重宝がられてきた。右の手のすることを左の手は知らないというわけ、抜け目のないやつだった。このイグナチオ・ヴィテリオの双面を感づいた第二号である。
こいつを処罰するためと、もう一つはマタ・アリの正体を暴露する動かぬ材料を獲るためと、一石二鳥、やはりアルセエヌ・ルパンばりに洒落っ気たっぷりのパリー人だ。