후리가나로 읽는 일본 고전
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
柳 宗悦의 手仕事の日本(てしごとのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,621자 · 235화면
郷土の人が自慢するものが幾つかあります。能代の漆器はいつもその一つであります。「秋田春慶」とも呼ばれていて檜の柾目を素地にし、幾回かこれに漆を塗って、なおかつ柾目の見えるのを誇りとします。透明な黄味を帯びた塗であります。塗方に秘法を守って、一子のほか誰にも伝授しない風さえあります。塗りを重ねること数十回といい、ために値も嵩みます。仕事は極度に埃を嫌いますので、海に出て舟の上で塗るといいます。上品などこか女性風な優しさがあって、技が充分でないと出来ない仕事であります。しかし薄手に作るせいか、塗に気を配り過ぎるせいか、どこか弱々しい一面を有ちます。それに高価ですから民衆の日々の生活に交るわけにはゆきません。冴えた仕事ではありますが、人間に譬えれば蒲柳の質とでもいいましょうか。
「秋田八丈」と呼ばれるものがあります。これも綺麗な織物で、色は主に黄と褐とを用い、上品な感じを受けます。しかし八丈島の例の「黄八」を真似たもので、やはり真似るということに既に引目がありましょう。本場の品に比べると一歩を譲らねばなりません。本人と代人との差はどうすることも出来ないものであります。