후리가나로 읽는 일본 고전
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だきみょうがのせつ
抱茗荷の説
山本 禾太郎
山本 禾太郎의 抱茗荷の説(だきみょうがのせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,330자 · 34화면
そして、むかしこの町の庄屋に双生児があって非常に仲がわるく、兄弟が争った末についに弟は家に火を放けた。そのため町は焼土と化して全滅した。それから双生児は敵の生まれかわりだといって町の人達は極度に忌みきらった。ところが庄屋のうちにまた双生児が生まれた。双生児を産んだ庄屋の嫁は、それを苦にして双生児を抱いたまま、池に身を投げて死んだ。その池は今でも『ふた子池』とよばれている。そして、その池の周囲の畑にできる茗荷は二つずつ抱き合った形でできるという古くから伝わっている説を話してくれた。
君子がふた子池のほとりにある豪家に女中としてやとわれてきたのは、それから間もないことであった。この家にやとわれてきてから君子の身体のどっかに潜んでいた記憶が一つ一つ浮き上がってきた。大名のお城のような大きな門や、玄関の脇につってある塗り駕籠、龍吐水の箱など、それはいつも事実が想像より醜いものであるように、ほこりにまみれて見るかげもなく損じてはいるが、夢のように君子の記憶の底に沈んでいるそれに違いはなかった。ことに抱茗荷の紋をちりばめた大名の乗るような黒塗りの駕籠を見上げたとき、深い靄が一度に晴れるように、抱茗荷の紋がはっきりと思い出せた。