후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんしゅうへいや
播州平野
宮本 百合子
宮本 百合子의 播州平野(ばんしゅうへいや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,683자 · 214화면
次のトラック連絡は、やや混乱して、四人一列のところだの、三人一列のところだのが出来た。整理員が、ここでは不馴れなのであった。
ひろ子は、踏台としておかれている空箱からトラックの床に片膝をつき、やっと這い上った。街道のこのあたりへかかると、ぽつぽつ遠い路を歩いて来たらしい人の群にすれちがいはじめた。ひろ子が、立って揺られているすぐ前に、運転手台の屋根にむこう向きに並んで、ぴったりより添って立っている若い一組があった。女は、ふわふわと髪の房をたらし、軽い水色の絹糸のスウェターに、踵の高い、旅行向きでないエナメル靴をはいている。無帽の青年の方は、新しい秋の背広で、二人でおもやいらしいスーツ・ケースを足許においていた。いかにもあやうげな一組ではあるけれど、若い二人は、大勢かたまった人群の真中で、全く自分たちきりのこころもちでいる。向い風がひどく、青年は自分の上衣をぬいで女の肩にかけてやった。娘は片手で、喉の前にその上着を抑え、青年は娘の腰に腕をまわし、二人きりの世界のようにがんこに前方だけ見て揺れてゆく。ひろ子は、トラックの上で小さいふくさを出し、髪の毛が吹きちらされる頭を結えた。