후리가나로 읽는 일본 고전
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そうしゅ
操守
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 操守(そうしゅ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,418자 · 20화면
そしていつも、舌ったるい口の利き方をした。云わば、万人の手の届くところに、陳列棚に、正札をつけて商品をのせていた。公平な商人は、自分の商品の価値を知っており、自分の商品を大事にする。不精なのんきな彼女も、自分の商品を大事にすることは人に劣らなかった。嘗て病気を知らない、というのが彼女の誇りだった。明るく、手際よく、公平に、取引を済した。晴々とした商売だ。
そういう彼女だったから、いつも、客の前に出る時、金入の中には相当の金を用意していた。懇意の客から、欲しいものはと聞かれても、ただ笑っていて、何にもねだらなかった。その代り、出先を馴染の客から呼ばれても、たとい自由のきく時でも、時間まではお座敷をつとめて、貰って行くことをしなかった。そして彼女の唯一の我儘は、どうしても嫌な客の時、お座敷以外は「身体が悪い」ことだった。そんな時は、金銭には依らなかった。商人にも、自分の商品を売るか否かについて、自由意志を持つ権利がある。そして公平な商人は、意志をまげてまで、不当の暴利を貪りはしない。彼女にあって、不当と云えば云える利得は、懇意であろうとなかろうと、金のありそうな客から、お座敷の約束をつけて貰うことだった。