일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

甲賀 三郎의 支倉事件(はせくらじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 204,697자 · 406화면

아오조라 문고

それに何等の不幸ぞ。この一隅に葬られている人達は名さえ知られないで、恰で犬か猫のように無造作に埋められている。勿論畳の上で死んだ人達ではないのだ。然しこの墓地の一隅に立ってこんな感傷的な考えを起す人は稀だろう。都会生活の人々は忙しくてそんな事を考えている暇はないのだ。況んや、今こゝに来た人達は大島司法主任を初めとしいずれも警察界の人で、而も三年前に埋葬された身許不明の死体が他殺の疑いありとして発掘すべくやって来たのであるから、いずれも顔面に只ならぬ緊張の色を現わして、こんな小さな同情心みたいなものを起す余裕のなかったのは当然である。

「どこの所だ」

大島警部補は案内の人夫を顧みて、呶鳴りつけるように云った。

「こゝです」

人夫は空地の中程を指し示した。

「よし、掘り出せ」

主任の命令が一下すると、ショベルを手にして待構えていた二、三人の人夫は一塊りになって、指し示された箇所に出た。やがて、サクッとショベルの先が軟かい赤土に突当った。

一突、二突、見る見るうちに穴は掘られて行く。警官達は無言でじっと見つめていた。どうして聞伝えたか近所の長屋のおかみや子供達が十人あまり、だらしない風をしながら、遠巻きにパラリと取巻いていた。