일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

甲賀 三郎의 支倉事件(はせくらじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 204,697자 · 406화면

아오조라 문고

「――時刻は夕方であったかと思いますが、夫れが大正二年九月二十六日の事であったかどうか記憶がありませぬ。貞がいなくなったのが同日であったとすれば其の日であったか、何時だったかも思い出せませぬ。然し私は貞の居なくたったと云う日の午後九時頃、実は上大崎所在の空地内なる古井戸へ貞を突落として殺したのであります」

小塚検事は静かに支倉を観察した。そうして傍にあった神楽坂署から被告人と共に送って来た戸籍調書と前科調書とに眼を落とした。直ぐその傍には証拠物件が堆高く重ねてあった。小塚氏はじっと考えを凝した。

窓外では恰度この時春光を浴びながら、透き通るようなうすものゝショールを長々と飜えして、令嬢風の女連が、厳めしい煉瓦造りの建物を黙殺し乍ら歩いていた。

やがて小塚検事は筆を取って予審請求書に署名をした。そうして、

「司法警察官意見書記載の犯罪事実全部を起訴す」

と書き加えた。

支倉喜平は小塚検事に依って起訴されると、即日予審判事古我清氏によって第一回の訊問を受けた。

型の如く住所氏名職業等を問質した後、判事は厳然として前科を述べよと云った。

支倉の前科については正しい調書があるからこゝで鳥渡述べて置こう。