일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

甲賀 三郎의 支倉事件(はせくらじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 204,697자 · 406화면

아오조라 문고

「支倉は貞との関係につき始めは中々秘して語りませんでしたが、遂に私の面前で恥且つ悔いながら逐一申述べました」

こう云って口を閉じると、神戸牧師はそのまゝむっつり黙り込んで終った。

裁判長はこゝぞと声を励ました。

「その時被告は証人に貞を暴力を用いて犯した事を自白したか」

此返辞は重大である。満廷固唾を呑んで牧師の身辺を凝視した。

支倉は終始一貫と云って好い程暴行凌辱を加えた事を否認している。彼は合意の末通じたものである事を主張しているのである。合意か暴力を用いたか、之は支倉の死命を制する問題だ。後に支倉は神戸牧師の予審廷以来の証言に深き憾みを抱き、後数年間彼は嘗ては師事し、貞子の事件には一方ならぬ世話になり、彼の上願書にも「立派な牧師の調停により事ずみになった」旨を強調した程、恩義を感じていた神戸牧師に対し、あらゆる罵言を浴びせかけ、偽牧師と罵り、庄司署長と結託して彼を死地に陥れたと怨言を発し、果は恐ろしい呪いの言葉を吐きかけるに至った。

この支倉が庄司署長と神戸牧師がぐるになって俺を陥れるのだと、呪いの言葉と共に叫び通したのは少しは理由がある。それは署長と牧師とはいずれも北国のある高等学校の出身で、尤も同級と云う程ではなく、神戸氏の方が先輩なのだが、在京同窓会などで、時々顔を合して、二人は満更知らぬ仲で