후리가나로 읽는 일본 고전
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かいていごじょうほう
改訂御定法
山本 周五郎
山本 周五郎의 改訂御定法(かいていごじょうほう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,422자 · 58화면
「おどかすな」と直衛は云った、「びっくりするじゃないか、なにをしているんだ」
佳奈は両手をひろげた、「お風呂をたいていたんですわ、なにをしているとお思いになったんですか」
「気にするな」直衛は風呂桶の蓋を取った、「すぐ酒にするからなにかうまい物を拵えてくれ」
「はい」と云って佳奈はにこっと笑った、「今日だけは、はい、と申上げますわ」
「やさしくなることもできるんだな」
「おだてないで下さい、女はすぐにつけあがると云いましてよ」
「うまい物を頼む」と直衛は云った。
ざっと流して出ると、佳奈が待っていて着物を着せた。裁きのことをなにかきくかと思ったが、もちろんそんなことは口にせず、やまどりが手に入ったから、焙り焼きとお椀にしましたと云った。
「すまないが」と直衛は裸の背中を向けた、「ここをちょっと掻いてくれ」
佳奈はふきだしながら、近よって来て、どこですかと指を当てた。もっと上だ、ここですか。その右だ、いやちょっと下の、いやその左だ、と直衛は身をもじらせ、佳奈はくすくす笑いながら掻いた。
居間には酒肴の膳が据えてあり、若い家士が給仕に坐っていた。直衛は彼にさがれと云い、手酌で飲みだしながら、かな公はまた逃げだすんだな、と思った。