후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうのやど
放浪の宿
里村 欣三
里村 欣三의 放浪の宿(ほうろうのやど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,066자 · 28화면
『若いの』は左官だったのだ。彼がステッキに結びつけていた風呂敷は、コテとコテ板の商売道具だったんだ。その左官が黒のよごれた詰襟の洋服と、破れ靴で流れ歩いているんだが、それは全く二目と見られた態ではない!
植民地の風習というものは何故に、こうもいなせな職人の風俗を、泥溝からあげた死鮒みたいに、すっかり威勢のないものにしてしまわなければ承知しないのか!
だからこそ、支那人に内地人の労働力が、邪魔っけな石塊みたいに、隅の方に押しこくられずにはいないのだ。洋服が決して、民族的矜持にはなりはしないのだ。気を付けろ!
怒鳴るだけ怒鳴ると、左官も大連も、ゆで上げられた伊勢海老のように、曲がるだけ頭を股倉に曲げ込んで、ぬるぬると吐き出された肉片や、皿からこぼれ落ちたスープに辷べる土間に坐り込んでしまった。
この死屍みたいに酔つぶれた酔どれを眺めると、赧ら顔の酒場の亭主が因業な本性を出して、不気嫌な声で怒鳴り出したものだ。まるで病み呆けた野良犬を追いまくるような汚ならしさで、支那語と露西亜語で喚めき立てた。商売気を離れると、こうも因業な表情になるものか、全く不思議な位だ。