후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶんげいじひょう
文芸時評
宮本 百合子
宮本 百合子의 文芸時評(ぶんげいじひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,930자 · 16화면
支配階級とともに急速にファッショ化したのは、大衆作家直木三十五や三上於菟吉ばかりではない。川端康成もこの「抒情歌」で、ファッシズムのために道をひらく危険にさらされている。
そういうと、びっくりして抗議する者があるかもしれない。おいおい、そう何でもファッシズムで片づけるな、わるい癖だ。川端康成はファッショなものか。二月の『改造』を見ろ、「わが犬の記」というしごくおだやかなものを書いている。由来、犬を飼って愛すようなものは幾分哲人の風格をおび、たとえばモーリス・メーテルリンクでも、すばらしい犬の物語を書いているように云々……と。
なるほど、川端康成は老成の筆ぶりで「わが犬の記」を書き、綿々たる霊の讚歌「抒情歌」を書き、決して直木三十五のように商売半分のファッショ風なたんかなどを切ってはいない。
まるで正反対である。「水晶幻想」時代には近代のブルジョア・インテリゲンチアらしく、科学知識への興味を自慰的に示していた川端康成は、次第に円熟し、東洋人らしくなり、仏典をいじり、霊の輝きへの信仰によって高められ、微妙な美の創造者になったかのようである。
が、しかし、この神秘主義こそ、ファッシズムがその文化を飾る重要な一つの支柱として求めるものである。