후리가나로 읽는 일본 고전
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くろかべ
文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁(くろかべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,070자 · 143화면
山中に千仞瀑あり。御前峰の絶壁に懸る。美女坂より遥に看るべし。しかれども唯飛流の白雲の中より落るを見るのみ、真に奇観なり。この他美登利池、千歳谷――と、びしょびしょと冷く読んでいると、しばらく降止んで、ひっそりしていたのが急にぱらぱらと霰になった。霰……横の古襖の破目で真暗な天井から、ぽっと燈明が映ります。寒さにすくんで鼠も鳴かない、人ッ子の居ない二階の、階子段の上へ、すっとその二人の婦が立ちました。縞の銀杏返の方のが硝子台の煤けた洋燈を持っています。ここで、聊でも作意があれば、青い蝋燭と言いたいのですが、洋燈です。洋燈のその燈です、その燈で、円髷の婦の薄色の衣紋も帯も判然と見えました。あッと思うと、トントン、トントンと静な跫音とともに階子段を下りて来る。キャッと云って飛上った友だちと一所に、すぐ納戸の、父の寝ている所へ二人で転り込みました。これが第一時の出現で、小児で邪気のない時の事ですから、これは時々、人に話した事がありますが。
翌年でしたか、また秋のくれ方に、母のない子は、蛙がなくから帰ろ、で、一度別れた友だちを、尚おさみしさに誘いたくって、町を左隣家の格子戸の前まで行くと、このしもた屋は、前町の大商人の控屋で、凡そ十人ぐらいは一側に並んで通ることの出来る、広い土間が、おも屋まで突抜けていると言う