후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きられたさに
斬られたさに
夢野 久作
夢野 久作의 斬られたさに(きられたさに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,352자 · 41화면
隙を窺っているようにも見えた。
……フウン。肥後侍かな……。
と平馬は忍び寄りながら考えた。
……いずれにしてもこの崩れかかった時勢が生んだナグレ浪人に違いない。相当腕の立つ奴が二三人で棒組む……弱い武士と見ると左右から近付いて道連れになる。佐幕、勤王、因循三派のどれにでも共鳴しながら同じ宿に泊る。馳走をするような調子で酒肴を取寄せる上に油断すると女まで呼ぶ。あくる朝はドロンを極めるというのがこの連中の定型と聞いた……歎かわしい奴輩ではある……。
そう考えるうちに若い平馬の腕が唸って来た。
……自分はお納戸向きのお使番馬廻りの家柄……要らざる事に拘り合うまい……。
とも考えたが、気の毒な若侍の姿を見ると、どうしても後へ引けなかった。黒田藩一刀流の指南番、浅川一柳斎の門下随一という自信もあった。去年の大試合に拝領した藩公の賞美刀、波の平行安の斬味見たさもあった。
その鼻の先で鬚武者が今一度点頭き合った。
「サアサア。問答は無益じゃ無益じゃ。一所に来たり来たり。アハハハ……アハアハ……」
女と侮ったものか二人が前後から立ち寄って来るのを若侍はサッと払い除けた。