후리가나로 읽는 일본 고전
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だんきょうきぶん
断橋奇聞
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 断橋奇聞(だんきょうきぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,144자 · 25화면
棺舁の姿が見えなくなると、李夫は脚下に置いてあった鋤を把って、今かけたばかりの棺の上の土を除けはじめた。李夫は棺の中へ入れてある首飾などに眼をつけているところであった。李夫の頭にはそれが三百金の価のあるものとなっていた。
土を除くと、鋤の頭で棺の一方をとんとんと叩いた。すると葢は苦もなく開いた。李夫は葢をする時に、既に釘をそこここはぶいてあったのであった。
李夫は片膝をついて蹲みながら中へ手を入れ、秀英の頭の方と思われるところを探った。首飾らしいものがそこにあった。李夫は喜んでそれを引きだして月の光に透して見た。確かにそれは金と銀とでこしらえた首飾であった。夫人の入れたものはその他にもまだたくさんあった。李夫はまた手を入れて探った。その手に死人の顔らしいものが触れた。李夫はぞっとして手を引いたが、そのひょうしに肱が棺の縁に当ったので、その手はまたしたたか死人の顔に当った。と、怪しいうなるような声がそこから起った。李夫は死人の鬼がでたと思った。彼は後へとびすさるなり人家のある方へ逃げて往った。
唸り声をたてたのは世高であった。彼はこの時になって体の痛みを感ずるとともに、意識がかえってきたのであった。