후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
すでに。
のろしを見るや否、城下に機を待ちかまえていた織田軍は、七曲り口、百曲り口、井之口坂の大手の登り三道を攻め詰めて、その一手は、早くも七曲りの木戸の外まで押しよせていたのであった。
随所に、相当な激戦はあったけれど、脆くも、稲葉山は半日のまに陥落してしまった。
その原因は。
第一に、搦手の出火に、城内が一時に混乱したこと。
第二には、誰が云い出したともなく、
(裏切者があるぞ)
と、いう声が伝わったこと。
事実は、藤吉郎たちが喚いたのを、狼狽した城兵が、一層狼狽して伝えたのであるが、ために、同士討ちなども起って、落城を早めた。
第三には。
これは重大な敗因と後で分ったことであるが、何者の献策か、暗愚な龍興は、この日より疾く前から、城外へ出て戦っている将兵の妻子だの、富豪な町人の家族だの、城下の老幼男女を、城に満ちるほど、人質として山へ上げてしまったのである。
将士の妻子は、
(敵へ降伏せぬため)
という督戦のつもりで入れ、また町人百姓は、すべて自国の富財であるから、これも敵に利用されぬためという考えのもとに行われた策だったが、何ぞ計らん、この献策をなした稲葉伊予守は、すでに藤吉郎と結んでいて、軍事的に加勢はできないが、裏面からお援けしようという黙契のもとになされた反間の計だったのである。