후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
わが御主君の大志はなかなかもって、現状ぐらいで、御満足していらっしゃるものではない。その大志の殿に随身する藤吉郎もまた驥尾に附して、洲股はおろか、やがては中原へも働きに出るように相成ろう。
御奉公もさることながら、藤吉郎のいのちがけの働きも、母上のおよろこびと、そもじの幸福を見たいのが張り合いでもある。そもじの孝養も、わしがお側にいる以上とは思うものの、藤吉郎も戦乱の余暇、稀れには、母のおひざにも甘え、そもじらと夕餉を興じたく切々に思う日もあるぞかし。
そこをよう、そもじより母上へ説いて、今の住居をひき払い、近日中にも、洲股城のほうへお移りあるようおすすめして欲しい。
家財の始末、小荷駄など、よきように申しつけおけば、そのままになし置かれ、当方より蜂須賀彦右衛門、堀尾茂助などを遣わすゆえ、ただ迎えの駕籠にお身を入れてお越しあればよい。
以上。――良人の手紙は、その終りに、返辞を待つと結んであった。
「どう仰っしゃるかしら?」
それは、寧子にも、分らなかった。良人のいいつけは、重大であると思った。
「寧子よ、寧子よ、ちゃっと、ここへ来てみなされ」
折ふし、屋敷の裏のほうで、老母のよぶ声がした。