후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
「そうだ」
急に気づいて、藤吉郎は云い出した。
「実は、岐阜城の信長様から、今夕御書面が到来。はて、何事やらんと、拝披いたしてみると、御文言はわずか数行、
小閑、岐阜ニ得ルモ忽チ倦ム
風雲オサマッテ更ニ風雲ヲ望ム
花鳥風月マダ友ニアラズ
今歳ノ計策ソレ如何
――こんなお質ね事が書いてあるのだ。どう御返書を認めたらよいだろう」
「お答えは、一行で足りましょう。――お質ねの御意中は明白ですから」
「ム。それは自分にも分っておるが……。一行で、どうお答えするか」
「隣交遠計」
「……隣交遠計と?」
「さればです」
「ムム。なるほど」
「岐阜を得られて、今年は内政を整え、兵馬を養うて、さらに他日を待つ時であると――こう信長様にはお考え中のものと思われますゆえ」
「そのおつもりに相違はない。……が、ああいう御気性、平日たりとも、無為に過しておられぬままに、その計策を問うておよこしなされたものだ」
「遠きを計り、近きと結ぶ、今は絶好な機会かと思われます」
「それには?」
「いささか愚考もありますが、そういうことには、それがしよりは、あなた様のほうが、縦横の御才器と申すもの。……まず隣交遠計の四字だけを、お答えの書中にいたして、上使をお帰しあって後、折を見て、直々に、岐阜城へ御献策あるがよろしかろうと存ぜられます」