일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면

아오조라 문고

朝倉攻め! 北国遠征!

大きな問題だったが、一決したのは、極めて短時間のうちであった。

しかも、軍旅は即日に発令されて、その月二十日にはもう江州坂本に勢ぞろいは催され、近畿、尾濃の兵に、徳川家康の三河武士八千を加えて、およそ十万と称する軍勢が、鳰鳥の渚に遊ぶうららかな晩春四月の湖畔数里にわたって、雲霞のごとく集まった。

信長は、閲兵して、

「見よ。北国の山々の雪も消えた。ゆくては、これからが春のさかりだぞ」

と、北の山脈を指さした。

藤吉郎も、若干の兵をひいて、その軍にあったが、

「さてはこの春、徳川殿と都で遊んでおられたのは、北国越えの雪解を待っておられたのだな」

と、うなずいたことだったが、より以上、信長の才腕と思ったのは、家康を都見物と誘っておいて、それとなく自分の実力と業績を認識させ、家康のほうから進んで加勢を惜しまぬように仕向けた主君の肚芸であった。

「またたく間だ! 世の乱脈も、あの御器量の掌に、忽ち統一されよう」

藤吉郎は、そう信じた、そしてこの戦の意義を、必然、やらなければならない戦であることを――誰よりもよく分っていた。

しかし、藤吉郎ぐらいな階級の将校たちの間では、そういう着眼などはさて措いて、もっぱらこんな会話がやりとりされていた。