후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
それと見て。
朝倉勢が、追撃にかかると、藤吉郎は、その側面をつき、背後を脅かし、とうとう首尾よく味方の全軍を、死地から脱出させ終ると、金ヶ崎の城に籠って、
「我れここに終らん」
と、決死の意気を示して、固く城門をとじて、あるだけの食糧を喰べ、眠るだけの眠りをとって、この世の名残を告げているかに見えた。
寄手は、朝倉家の猛将、毛屋七左衛門であったが、決死の兵にぶつかって多くの味方を損じるよりもと、遠巻きにして、完全な包囲形を作っていた。
ふた晩めの、夜半だった。
「夜襲ッ」
と、聞えたので、さてはと、かねての備えを展開して、慌てもせず、闇にうごく敵を、総軍で押しつめると、寡兵な木下方は、さんざんに敗れて、逸はやく、金ヶ崎の城中へ、逃げこんでしまった形勢である。
「敵はもはや、死を観念し、死のうと躁ぎはじめたぞ。この機を衝けッ。――明け方までに攻め落せ!」
ひたひたと濠際に詰め寄せ、筏を組み、水を渡り、何千の兵が、またたく間に、石垣へ取りついた。
そして、七左衛門の叱咤したとおり、夜明けと共に、金ヶ崎を陥した。
――だが、なんたることだろう。
城中には、木下勢は、一兵もいなかった。