후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
ちと、むりだが、これを何とか説きふせて、味方に加えるときは、木曾川渡りの便はいうまでもなく、戦略地全般にたいして七分の利を占め、尾張三河へ入るにはやすく、聯合軍の進出には絶対的なさまたげになる。
(どうしても、沢井を口説き落さねばならぬ、利を喰わすに物惜しみすな。条件は望み次第とし、何でもかでも、説きつけてこい)
秀吉の命はこうだった。武藤清左衛門ひとりの使者ではなお心もとないとして、大心院の漸蔵主、弁舌のさかんな禅僧なので、これをも付けて、大坂を立たせたのである。
立つに際して、秀吉はまたふと、
(わかれて七年になる、半兵衛が妹のおゆうは息災かどうか、途中、立ちよって、消息を問うてみてくれい)
と、ことづけた。
情ふかく、わけて女には親切であくまで甘い主人である。清左衛門は、仰せかしこまって出立したが、敵地へ反間の計をいだいて入りこむ命がけの使者として、ただ立ち寄るのも道楽に考えられた。で、漸蔵主とも、途中ではなしあい、
(これは却って、もっけの倖せだ。おゆう殿のいる地から、目的の沢井左衛門の城地までは、わずか十二、三里の近さ。いきなり、先の黒田城へ向うには、危険も多く、万一の失敗も考えられる。