일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면

아오조라 문고

かんたんにいえば、宇宙の意は奈辺にあるやを知らないが、人類のしてきたことは、何千年も同じことを繰り返して来たようなものだった。古くから哲人は何度も云った。なんと、人間は、愚かであることか――と。

“愚かなるもの、人間”と、人間の中でも多少思慮あるものは、考えつかないではない。けれどそんな一部の思慮分別などは無視し去ってぐんぐん行くべき方向へ行ってしまうなにか狂猛な本能が人のすむ地上には所在するらしい。それはあながち一箇の風雲児や一箇の梟雄のみが作り出すものでもないようである。

この愚をもっとも広汎に演じ、また、最も深刻に経験し、同時に早くから悟り、たれよりも深く考えていたのは、古い歴史をもつ中華の禅僧たちであった。その禅家がこれに下した断案として、人間にある三つの本能をあげている。

飲食即是道

淫慾即是道

闘争即是道

つまり人間が人間として生きつづくための要素をこう三つに大別して、この絶対必要でまた厄介きわまる身のなかのものを、まず個人のうちに解決しようとかかったのが、かれらが面壁や公案のねらいであった。そして初祖以来、世々の群禅の末孫たちのうちには、解明のかぎをつかんだものも少なくはあるまいが、それはみな彼らの山房林室のうちにとどまり終って、ついに衆生のうちには、やはりさしたる影響ももたらさなかった。