후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
彼女は、友松などの考えを、すでに古い人の固定した観念としか聞いていない。彼女は幼少すでに安土文化の新鮮な空気に、ものごころを揺り醒まされていた。当時の信長の華美な生活ぶりも見ていたし、城下の南蛮寺では、海外の知識をそそぎこまれもした。
そこでは、馬太伝やヨハネ伝も読んだ。伊勢や竹取や源氏などの古典に親しんだのは、もっと早くからだった。安土の大奥では、まだ十三、四歳の彼女をさして、早くも、将来の才媛のようにたたえた。信長の耳にはいって、信長の前で、小色紙に即興の和歌をしたためて見せ、美しい菓子と手筥を褒美にもらったこともある。
すぐれた天性にちがいなかった。しかし短い期間の急進的な安土文化は、あまりにこの鋭感な少女の発芽期には強烈な太陽でありすぎたかもしれない。また、本能寺変による槿花一朝のみじめな敗戦亡流のうき苦労も、彼女の年齢としては、余りに深刻な経験でありすぎた。
一時、生れ故郷の小野の里へ帰ってから、彼女の幼少をむかしから知っている者は、人がちがったようになったとみないった。事実、彼女の天性の才と天質の容姿のうちには、前に述べたような影響がかなり濃く――後天的なものとして加えられていた。